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竹村家

写真:竹村家

写真:竹村家写真:竹村家

この住宅はもと竹村源吉氏の家で、駒ヶ根市中沢大津渡(おんど)にありましたが、重要文化財に指定後、郷土の文化遺産をよりよく保存するために、駒ヶ根市が譲り受け、移築したものです。

移築工事は文化庁の指導のもとに行われ、綿密な調査に基づいて建物が造られた当時の姿に復原修理されました。

竹村家は江戸時代には代々名主をつとめた家柄です。この家の建立年代は明らかではありませんが、江戸時代中頃(約270年前)と考えられています。名主だけに許された式台を備え、外観も堂々として、これだけの大きさの民家は、当時村に1~2軒しかありませんでした。江戸末期になると伊那地方の名主階級の家は、板葺の本棟造(ほんむねづくり)に変わり、こんな大きな茅葺の家は造られなくなります。旧竹村家住宅は当地方の江戸中期上層農家の典型として、貴重な民家なのです。

国指定重要文化財 旧竹村家住宅(旧所在 長野県駒ケ根市中沢)

  • 所在地:駒ヶ根市赤穂26番地(大沼湖畔)
  • 所有者:駒ヶ根市
  • 重要文化財指定:昭和41年6月11日
  • 移築復原工事:昭和43年12月竣工
  • 構造及び形式:桁行22.9m、梁間11.1m、一重・寄棟造、茅葺
  • 付属建物:長屋門及び下便所
  • 開館時間:9:00~17:00
  • 休館日:月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日休館・8月は休み無し)
        年末年始
  • 料金:高校生以上 200円[団体(20名以上) 150円]
       小中学生 100円[団体(20名以上) 70円]
  • 問い合わせ先:0265-83-5011